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歪みによる負担
前回のご説明の続きです。

歪みはどのような負担を起こすのか?


筋肉

筋肉は骨に付着します。その骨の位置が変わる訳ですから、筋肉に負担がかかります。

筋肉の性質の1つで、伸ばされると痛みを出します。

誰でもストレッチをした経験があるかと思います。それぞれの限界は違うと思いますが、限界に近付くとほぼ必ず痛みを出します。それ以上伸ばすと筋肉や骨を破壊してしまうからです。


歪みがあるとその骨に付く筋肉は伸ばされますので、最初から少しストレッチをした状態になります。

その状態から生活動作などで動かすとアドバンテージがある分いつもより早く痛みが発生します。

数字で表しにくいのですが、例えば腰の筋肉の伸びる割合が元々は100%なのに、歪みによって30%ストレッチかけられていたら、70%動かした時に痛みを出してしまうのです。


これを角度でいうといつもなら前にかがむ時に120度曲がるのに、82度しか曲がらなくなるのです。いつもより曲がらないですし、痛みを感じるので腰を痛めたと思うということです。


歪んで引っ張られる筋肉があるということは、逆に緩む筋肉があるのでは?     
  
そうです。


でも緩んでいるから、痛まないかというと実は違います。


歪みによって緩んだ箇所には隙間が出来、筋肉が擦れてしまうことがあるからです。

摩擦が起こるとそこに炎症が起こり、痛みとして認識します。

また、長い間緩んだままにしておくと筋肉がこの長さは必要ないと収縮をします。
(この状態まで我慢してしまうと治療が長く掛かってしまいます)

骨折などの治療でギプスを巻いていると関節が動かなくなる理由の1つでもあります。

自転車のチェーンが、緩み過ぎても張り過ぎても問題を起こすのと同じで、筋肉が関節の歪みで緩み過ぎても張り過ぎても身体には不具合が生じます。

神経

大きな神経は、骨と筋肉の間を通っています。歪むことにより通り道を狭くしてしまい、酷いものは圧迫して傷つけてしまう時もあります。

しびれや力が入らないなどの症状が多く、痛みを伴う事もあります。
神経症状というのは筋肉と比べると症状の改善が明確ではないので、時間が掛かることが多いです。

正座を崩してもすぐしびれが取れないように、治療後すぐに効果が出ることが少ないのです。




神経の大きな問題は、他の箇所の機能低下にも繋がったり、症状の出る箇所が多かったり、安定しにくい事です。

当院の治療の後はいいけど、また痛くなるというのは、神経が関わり、安定しにくいと考えられます。
仕事や癖があるので、少しチャンスを頂いて治療が出来たらと思います。


皆様の中には、歪みの話をすると、左右対称であればいいと思う方が居られると思います。

実は、背骨は真っすぐな事が正解とは限らず、逆に真っすぐにしてしまうと胃痙攣を起こしたり、呼吸がしづらくなったり、身体に不具合が出る時もあるのです。

これは、成長の段階で骨や腹壁(腹の内側)に沿って、付着したり、成長したりするので、無理に歪みを治すと内臓に負担をかけてしまうからです。

当院では、個人の関節の動きや内的疾患を考慮し治療を致しております。
お身体の事は出来るだけ教えて頂けると治療の判断材料が増えますので、ご協力お願いします。


「整形外科に通ったけど、骨盤の歪みの話は聞いたことがありません。」と以前、
言われた事があります。

それは考え方が違うからです。


整形外科の先生は骨盤が歪むという考え自体がありません。ですから、骨盤を診ることもない方が多いです。

否定をしている訳ではありません。痛みや治療に対する考え方が違うのです。
この通信を作り始めたきっかけも、当院の治療が整形外科さんと少し違うからです。
歪みの考え方にしても、治療法の1つの考え方として、この通信に目を通して頂けたら幸いです。



つまだ整骨院No,13より一部改正
by tsumadaseikotsuin | 2011-09-14 21:19 | 通信13~15
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