カテゴリ:通信10~12( 2 )
背中の痛み
 日常生活で、突然背中に痛みが出た事は無いでしょうか?

 掃除をしている時や立とうとした時など、いつもの動作の中で痛めてしまう事があると思います。


 背中の訴えは、上記のように痛みが出て、動けなくなるまであまり医療機関には掛からない方が多いと思います。



 当院の問診表には、

 「痛み(重み)は結構前からあったが、息をしても痛いのは最近から」



 「右に向くと脇腹の方まで痛くなる。肋骨が心配で」等



 かなり酷くなってから来院される事が多いです。




 巷では「ぎっくり背中」と言われているようですが、当院では、症状から『ロッキング』とご説明しています。





 さっきまで平気だったのに、どうしてこんな痛みが出るのか?





 その要因の1つに、人間の防衛反応があります。


 関節だけでなく、筋肉、靭帯、内蔵等に異常が起こると痛みや違和感等で脳へ伝えます。




 他の要因は、筋肉の張り方の異常、姿勢、いつもとは違う動きなど様々な要因が重なると起こりやすくなります。






 では、背中では何が起こったのか。




 背中の真ん中に脊柱(背骨)があります。首、胸、腰で合わせると24個の骨が重なっています。




 その脊柱は1つ1つが同じに見えて、実は少しずつ形が違います。





 形が違うものが重なっている状態はとても不安定です。




 僕の実家もそうでしたが、形の違うお皿を重ねていると地震など衝撃が加わった時にぶつかったり、違う種類のところでずれてしまったりします。


 (軽い脱臼の状態)この現象は背骨にも起こります。


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 写真でも分かるように、同じに見えて微妙に形が違います。





 その時、先程話した防衛反応が起こり、それ以上動かないように、筋肉が過緊張



 少しずれた関節をロックしていまいます。




 ロックされているので、関節を動かそうとしても、動きません。




 呼吸の時や咳、くしゃみの時も痛みを出して動かさないようにします。




 肋骨は内蔵をカゴのように包んで守っています。



 また、呼吸の際吸うと広がり、吐くと縮み肺を助けています。


 その留め具になっているのが、背骨なのです。




 留め具である背骨がロックされて動かないとその背骨に着く肋骨だけが呼吸の際広がりません。



 呼吸の時に周りは広がるのにその箇所だけ広がらないので痛みを感じるのです。




 また、無理に動かそうとすると防衛反応が働き、緊張がどんどん強くなり、なかなか改善しません。




 (以前痛みを探らないようにと説明したのもこのような為)





 筋肉の緊張が強くなると背骨の間から出ている肋間神経を圧迫し、肋骨沿いに痛みを出します。



 脇が痛い方は脇自体が悪いのではなく、神経が過敏になっているのです。





 少し背中に痛みが走ったら、力を抜いて前屈(前かがみ)になることをお勧めします。

 防衛反応で関節をロックする前に力を抜いて筋肉を均等に伸ばして頂けると大きな痛みになることを防ぐ事が出来ます。



 逆に痛みが出てから伸びをするように、腰背中を反ってしまうと痛みが出てしまい、ロックされる可能性が高くなります。



 ロックは痛みと同時の場合もありますが、多くは何度も痛みを出すことで起こりますから、




 痛みを探らず(確認せず)診察を受けて頂きたいと思います。
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by tsumadaseikotsuin | 2011-09-09 22:59 | 通信10~12 | Comments(0)
肩凝り(続き)
当院なりの肩凝りの事をご説明させて頂きましたが、治療だけでなくご自身でも気をつけて頂きたい事があります。それが、姿勢と運動です。
肩凝りの原因は、大きく分けて4つ

1、交感神経の異常(寝不足や目の使いすぎも含む)

2、ケガやケガをかばう為に起こる筋肉疲労

3、姿勢、癖などの負担

4、運動不足


詳しくは、前回の「肩凝り」をカテゴリからご覧下さい。


理想の姿勢とは、立った状態でいうと耳の穴、肩の関節、大腿骨大転子(足の付け根にある骨の出ているところ)、外くるぶしの少し前を一直線に結ばれた状態です。

座った状態では、耳の穴、肩の関節、上前腸骨棘(骨盤の触る事の出来る骨のところ)が一直線になり、足の裏がきちんと地面に着き、膝が90度まで曲がらないくらいの状態が良いとされています。


歪みの治療の時にもよく説明致しますが、軸がしっかりすると支える筋肉が最小限ですみますから、身体にかかる負担が減ります。逆を言えば、軸がしっかりしていないと支える筋肉はいつも緊張状態になります。

動く時の方が筋肉を使うと思われがちですが、実は筋肉に負担をかけるのは静止している時の方なのです。静止する為には、骨格をその場に留めなくてはなりません。

関節を動かす時には、縮む筋肉もあれば、緩む筋肉もあります。ですが静止している時はほぼすべての筋肉が緊張しています。
また、筋肉は伸縮をする事により、栄養を交換します。栄養も少ない状態で緊張(力を使う)する事は疲労を溜めることになります。

歪みや姿勢が悪く身体に負担をかければ、なおさら疲労する事が分かると思います。


現代の仕事はパソコン(機械)を使う事が多く、動く事が少なくなっています。
パソコンを打つ時に、姿勢を良い状態で打つのと、姿勢が悪い状態で打つのでは、筋肉にかかる力は5倍くらい違うのです。


つまり、姿勢の良い状態で仕事をしている方の1週間(5日間)働く疲労と悪い状態で仕事をしている方の1日働く疲労がデータ的には、同じということになります。

治療家からみれば、足を組む姿勢よくありません。当院でも注意致します。


足を組んでいる態勢で背中のラインが綺麗な方はめったにいません。足を上げると自然に背中が丸くなるからです。患者さんに「なぜ足を組むの?」と尋ねると80%の方が「楽だから」と答えられます。

力学的には、足を組む事によりバランスが悪くなり、支える為の筋肉には、ストレスがかかります。背もたれの無い椅子で足を組むと良く分かると思います。
(前かがみになりませんか?)

楽な態勢が良い姿勢とは限らないという事を分かって頂きたいです。治療でも説明致しますが、気持ちいい事、楽な事が治療にとって必ず正解にはなりません。

糖尿病の方に運動を勧める医師がいます。
「動かない方が楽だから、やりたくない」

と言えますか?
病気や症状が思わしくないからこそ、気をつけて頂きたい事があります。

では、姿勢は何を意識すればよいのでしょうか?
姿勢の理想の話は説明致しましたが、軸を意識して生活をする事は簡単ではないと思います。

当院の考えは、理想の姿勢を続ける事よりも意識して体勢を変える事の方が重要だと思います。
椅子に座るにしても、浅く座るのと深く座るのでは、使う筋肉が違います。
立って仕事をする場合も足を揃えた態勢とどちらか片方の足を少し前に出す態勢とでは使う筋肉が違います。

上記でも足を組むのは悪い姿勢だと説明しましたが、絶対にやってはいけないという事ではなく、悪い姿勢と理解し、意識的に姿勢を変えて頂きたいと思います。

姿勢がもたらすものは、肩凝りだけではありません。
カナダの医学博士が姿勢と性格が関わりあるという論文を発表しました。
内容は専門的なので上手く伝えられないものですが、背中が曲がる事で、背中にある自律神経が常に刺激されリラックス出来ず、内向的になったり、反抗的になったりしやすくなるそうです。
(特に成長期)

また、当院の治療の考えでは、姿勢により内臓に影響が出ると考えています。
たかが姿勢の事と思わず、少しの意識で健康になるきっかけが出来るかもしれないと
お考え下さい。




運動
日本人、特に女性は肩凝りを感じやすい人種とされています。肩の筋肉に負担をかけやすい条件は、

1、肩幅が狭い
2、首が細く、長い
3、肩がなで肩
4、僧帽筋上部が弱い
                                     
上記の条件と生活の負担が重なると、肩甲骨が背骨から離れ、動かなくなります。
肩甲骨と背骨(胸椎)は菱形筋という筋肉で繋がっています。

あまり馴染みのない筋肉ですが、肩の筋肉には重要な筋肉で、菱形筋が正常に動かないと肩のインナーマッスル(中の筋肉)がうまく働きません。
肩の関節はしっかりとはまっているのではなく、筋肉に依存しているので、関節の中では一番可動域が広いのです。

その筋肉の一部が動かなくなれば、不具合が生じます。
治療中よく説明していますが、肩甲骨を動かす事をお勧めしています。
日常生活で手が視界から消える事はあまりありません。
手が視界から消えるように動かす時に肩甲骨も大きく動きます。
肩甲骨が動く事により、細かい肩の筋肉が反応します。

広い可動域がある関節が日常では、狭い範囲でしか使われないと、衰え、筋肉本来の動きが失われるのです。

肩凝りの予防の運動は当院がご説明するより、皆様の方がご存じかと思います。
当院が考えるのは、どういう運動かという事より、何を意識してやるかがとても大事だという事です。

1、ダイナミックな動きで肩甲骨を動かす
2、呼吸も動きもゆっくりと
3、出来るだけ力を抜いて関節を動かす
4、簡単なもの、出来ることでいいので、毎日やる



1,2は比較的簡単な事だと思いますが、大切なのは3,4です。
当院の治療の最中でも「力を抜いて下さい」と言われた方もおられると思います。

『力を抜いているつもりでも、抜けていない』 

肩凝りがなかなか改善しない方は、この状態になっている事が多いです。自分の
意識と体が違うというのは、ケガもしやすいし、回復もしにくいのです。
力を抜く練習は、まず、力を入れて下さい。そのあと一気に完全脱力をして下さい。

簡単ですね。でも、とても大事なことです。
そして、もう一つ大切な事が、毎日続ける事です。ストレス(疲労)は毎日かかります。
同じように、ケアも少しでいいので毎日やるべきです。
ダイエットでも同じ事をよく言われますが、続ける事が大事なのです。
当院は、治療で治しているのではなく、治す手伝いをしていると考えています。
改善しにくい症状、辛い症状の時は治療のご協力をお願いします。

前回、今回と肩凝りに関わる事をご説明させて頂きました。
肩凝りは、治療(保険)の範囲のものと慰安(実費)の範囲のものがあり、区別は難しいものです。NO.8のよくある質問の保険の説明でもあるように、ご自身で治療内容(時間やマッサージをして欲しい等)を決めると保険は使えませんので、ご理解下さい。


(つまだ整骨院通信No,10より一部改正)
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by tsumadaseikotsuin | 2011-06-10 22:04 | 通信10~12 | Comments(0)