カテゴリ:通信4~6( 4 )
ストレッチ
 前回はケアについてのご注意をご説明させて頂きました。
今回はケアの中の一つストレッチを説明させて頂きます。ストレッチと言っても様々なやり方があります。
また、時代や目的によって変化してきました。当院の治療の考え方に近いストレッチを解説していきたいと思います。

 まずストレッチについて簡単に分けると、動的ストレッチと静的ストレッチがあります。
動的ストレッチと言うのは、いわゆる準備体操と同じだと思って下さい。

軽い動きを、何度も繰り返し、交感神経を刺激して、筋肉、関節をスムーズに動くようにすることです。目的は身体を動かす為の準備ですので、可動範囲を広げるというより、筋肉に力が入るように動かすストレッチです。例)ラジオ体操など身体のケアとしてというより、スポーツや仕事前にやるストレッチ(準備運動)ですので、ご説明を割愛させて頂きます。


 静的ストレッチと言うのは、一般的に皆様が言われるストレッチで、筋肉の収縮率を伸ばし筋肉、関節の柔軟性をつけていくようにすることです。このストレッチが日本に来たのは1975年の事で、当時はラジオ体操(反動をつけての運動)が良いとされていて、あまり浸透しなかったようですが、老若男女が安全に行えるものと分かると全国に広まりました。

人間の身体にはたくさんの筋肉がありますので、痛い時、柔軟性をつけたい時、目的により、やり方が変化します。ここでは、基礎となる考え方を説明致します。
  




  静的ストレッチの基礎
1、ゼロポジションから始めて、ゼロポジションに戻る。

「ゼロポジション」とはリラックスした体勢  例)仰向け、座位、立位など。
筋肉はスポンジのように血液のポンプ作用を行います。筋肉を伸ばして、戻す事によって、血液の交換を促してあげます。

人の身体は姿勢がよい状態で、最も動くと言われています。どの態勢からストレッチをするとしても必ず姿勢を正してやると効果が上がります。

2、呼吸を止めない

人間は力を入れるときに呼吸を止めてしまいます。これは筋肉を緊張させやすくするために無酸素状態にします。つまり緩める為には普通に呼吸することが大切です。

吸いながらやるとか吐きながらやるとかは特に考えないで普通にゆっくり呼吸するだけでよいのです。

筋肉は血液(酸素)を交換することで、柔らかくなります。呼吸を止めてしまうと、酸素の量が減ります。多くの酸素を取り込む為には、呼吸を止めず酸素を取り込む方が良いでしょう。

3、反動をつけない

筋肉、靭帯には勢いをつけて伸ばすと本能的に切れないようにする働きがあります。医学的には、筋紡錘、腱紡錘というのが、どの筋肉にもあり、それがある一定以上の閾値(刺激)を越えると筋肉が縮むと言われています。
ですから、反動をつけてしまうと、それらが働き、筋肉を伸ばすことが、難しいのです。同様に、無理をして伸ばそうとしても筋紡錘、腱紡錘が働き、ストレッチにはなりません。
痛みを感じない程度までで止めて下さい。

「継続は力なり」続けることで必ず効果は出てきます。一度に伸ばそうとすると痛める原因になります。

4、伸ばす筋肉を意識する

筋肉トレーニングと同じようにどこが伸びているかを確認するのは、とても大事です。同じようなやり方でも伸ばす方向が少しでも違えば、伸ばしている筋肉は違います。

また、神経学では、意識して動かす事により、体の位置覚を覚えていき、バランス感覚向上にも、効果があります。脳と神経と筋肉が連動しないと柔軟性もでません。
伸ばされた筋肉を脳が理解し、緩めるよう指示が筋肉に戻ってくるまで20秒かかると言われています。20秒以上やることをお勧めします。

5、左右差がある場合は、良い方からやる。

リハビリ学の基本で、関節の可動域を広げるためにケガのしていない方から治療をしていくというのがあります。これは、その関節がここまで動くということを脳へ覚えさせてあげると、悪い方も動いてくるという考えです。
右利き、左利きがあるので、完璧には左右対称にはならない事が多いですが、一つのやり方として覚えておくといいと思います。


上記の5項目を、気をつけて頂き、伸ばしたい筋肉をストレッチして下さい。
患者様の症状により、やり方が違ってきますが、当院では身体の中心を多めにやると良いと考えます。
当院の治療の考え方で、脊椎(背骨)の動きを出すことによって、全身に栄養が回りやすくなるというのがあります。

植木のケアのような考えで、葉っぱの色が悪くなると、根っこに栄養や水を与えますよね?人間にとって、「根っこ」とは脊椎にある髄液や神経です。ですから、中心の動きが良くなれば、末梢の手足にも栄養がいきやすくなるのです。

普通は部位別のストレッチを紹介するのでしょうが、当院の治療の考え方同様、皆様のお顔が違うように、骨格も目的も違いますので、基本基礎を理解して頂いた上で、どういうストレッチが良いかは治療の際聞いて頂ければ、個別にご説明、ご紹介していきます。


(つまだ整骨院通信No,6より抜粋)
[PR]
by tsumadaseikotsuin | 2011-05-18 12:42 | 通信4~6 | Comments(0)
ケアの注意
身体を維持する為のケアは、現在たくさんあります。フィットネス、ヨガ、ジョギング、加圧トレーニング、その他スポーツなど、適度な運動、栄養、休息がバランス良く出来ることが、いいケアと言えるでしょう。

運動に関して言えば、相性がありますから無理せず続けられるモノを選ぶといいと思います。栄養もサプリメントであったり、飲み物であったり手軽にとれると思います。

休息はその中でも大事だと当院は考えます。上記にも述べましたが、アイシングやストレッチなどで、休ませたり、栄養を交換したりするのが良いと思います。
ここでは、当院の考えで、注意してほしい事を記したいと思います。

1、マッサージについて
よくご自身でマッサージをしているということを聞きますが、間違ったやり方をしてしまうと意味のないものになってしまいます。 
凝りをなくそうとグリグリこねるようにやる方がいらっしゃいますが、筋肉は筋繊維で出来ています。グリグリすると、繊維が絡まってしまいます。繊維沿いにほぐしていかないといけません。

例えば、髪の毛をとかす時に繊維沿いにブラシを入れます。それを、色んな方向にブラシを動かしたら、どうなるでしょうか?多分絡まると思います。
その絡まったものが「凝り」ではなかろうかと思います。

治療家は、筋肉の繊維を理解した上で治療しています。もしご自身でマッサージをするのであれば、ゆっくり押す(グリグリしない)か、さするようにして頂くと傷つけることはないと思います。

基本的にマッサージは筋肉の血液の栄養交換の為に行います。さするマッサージは、筋肉表面の血管の血行を促すやり方で、ゆっくり押すマッサージは、筋肉はスポンジに似ていて、押すことにより中にある老廃物(栄養のない血液)を出し、新鮮血液(酸素、栄養の多い血液)を取り入れるやり方です。

叩いてしまう方がいらっしゃいますが、その部分がマヒをし、痛みは緩和されるかもしれませんが、血液は交換出来ません。筋肉は刺激に対して強く堅くなろうとする性質があるので、その分マッサージが強くないと効かないということになってしまいます。

当院がいわゆるほぐすマッサージをしないのも、上記の理由で堅くしてしまう可能性と傷つけるリスクがある為です。筋肉には刺激を出来るだけ与えず、ほぐす治療をしています。


2、ケガの時の飲食の注意

ケガやギックリ腰などの急な痛みの時に、あまり望ましくない事は刺激物の摂取です。
例えば、お酒、辛いもの、コーヒー等。
基本的には、取り過ぎなければいいのですが、お酒が一番気をつけて頂きたいです。
飲みたい気持ちはとてもよく分かりますが、傷が酷くなるというより、腫れが酷くなります。腫れによって、二次的な損傷が出てしまい、治癒しにくくなります。


3、痛みを探り過ぎない

当院でも「様子をみて下さい」とよくいいますが、日常生活でどの動きが痛いのかを教えて頂きたいのです。

治療では、動かして痛みを確認しますが、日常で探るように何度も痛みを出してしまうと酷くしてしまう傾向があります。
脳の刷り込みという作用で、痛みの原因がなくなったのに、痛みだけが残るという
研究結果があるのです。

古くは、ヒトラーの時代のドイツの話(長い話なので割愛)、最近だとペインクリニックでヘルニアの手術を成功した患者様がまだしびれが残るという話。

どちらも、脳に刷り込みの作用が加わり起こる現象で、ヘルニアの話は、患者様にしびれによく効く薬だとビタミン剤を渡し、それを服用するとしびれが消えたという話です。

痛みは気のせいと言っている訳ではなく、痛みを覚えてしまうと、かばう動作が増え、バランスを崩しやすいのです。その結果二次的に肩凝りや腰痛などを起こします。

その他症状により、注意は違いますので、その都度聞いて頂ければお答え致します。


(つまだ整骨院通信No,5より抜粋)
[PR]
by tsumadaseikotsuin | 2011-05-15 21:26 | 通信4~6 | Comments(0)
ケアの話
患者様のお身体を毎日、治療させて頂いたとしても、その時の一部のお時間しか頂いてない事になります。
その他のお時間は、皆様のお時間であり、把握することが、とても難しい状態です。


よく、初診の方を診させて頂くと、「何か気をつける事がありますか?」と聞かれます。
基本的に、生活を変えて欲しくはないので、あまり意識せずに日常生活をして頂くのがベストだと思います。

でも、正しいケアが出来れば、もっと良い効果があると思いますよね?
様々な考え方がありますので、当院なりのケアを伝えられたらと思います。

まず、治療の延長がケアになるので、治療に関して少し触れておきます。
どのような治療でも、基本的には2つに別れます。
(1)患部(痛い場所)を安静にして、休める事。
(2)患部(痛い場所)に栄養を与えて、回復を促す事。

整形外科で言えば、(1)はコルセット、サポーターなどでフォローしたり、牽引をして一時的に休ませたりすることが挙げられます。

(2)は薬、注射、湿布などで栄養を与えたり、温めて血流を良くしたりすることが挙げられます。

手術以外はどの治療も2つのどちらかの考えで治療をしているのです。
当院でいえば、アイシング、テープは(1)、機械的な治療は(2)、歪みを矯正することは(1)、(2)の両方の考えなのです。
ですから、ケアも2つの考えをもとに、実行すればよいと思います。

アイシング

毎号のようで、しつこいかもしれませんが、当院にとってはとても重要なことです。
初診の方には、未だに「えっ?」と言われてしまうので、簡単に説明させてもらうと、人間の身体は、タンパク質で出来ています。それは、動物でも同じですよね?

鳥肉、牛肉、豚肉をいい状態で保存するには、どうされますか?
多分、皆さん冷蔵庫、冷凍庫に入れて冷やすと思います。人間の身体も「物質的」に考えれば、冷やした方がいい状態での保存が出来ることがお分かり頂けると思います。

少し分かりにくい方は、NO.1アイシングについて、NO.3局所を温めるデメリット、
に詳しく記していますので、読んで頂くとご理解頂けると思います。

血液、血流

全身的には、血流を良くした方が、回復が早いと言われています。
上記でアイシングの説明をしたのに、血流を良くするということは、矛盾しているのではないか?と思われるかもしれませんが、アイシングについては、「局所的」な事です。

また、考え方が違います。アイシングは、上記の治療の(1)の考え方、血流を良くするのは(2)の考え方なのです。

治療とは、1つ効果を上げようとすると、必ず副作用というものがあります。
お薬がいい例です。風邪薬を飲んだら眠くなるとか、痛み止めを飲むのに、強いからと胃薬を飲むとかがあります。
「アイシング」と「血流を良くする事」は、矛盾ではなく、お互いの副作用を消す為にしている事であるとご理解下さい。


血流とともに気になるのは、血液の中の栄養だと思います。
今はサプリメントもコンビニなどで売られていますから、皆様も栄養補給は、詳しい方も多いと思います。症状に応じて摂取していくのも一つの方法です。ただ、あくまで補助食品であることをご理解下さい。栄養だけで治るのであれば、整形外科等の医師の方が、必ず処方してくれます。


(つまだ整骨院通信No,5より抜粋)
[PR]
by tsumadaseikotsuin | 2011-05-15 21:25 | 通信4~6 | Comments(0)
変形性膝関節症
変形性膝関節症は、女性に多く、内側の痛みを伴う事の多い症例です。

女性に多い理由としては、筋肉不足、骨粗鬆症などの骨の形成が男性と比べ弱くなりやすい事が挙げられます。

内側に多い理由としては、骨の形成が内側の方が大きく出来ている事、太ももの筋肉の外側の筋肉が強い為、バランスを崩す事(O脚、ガニ股)になり、結果内側に負担をかけてしまいます。

膝の関節の中には、半月板というクッションがあります。骨と骨がぶつからないようにしたり、外側だけですが、曲げ伸ばしの時動いて関節の補助をしたり、滑らかに動く為に働いているものです。

長年の負荷やスポーツ等でのケガで不具合が生じ、関節とぴったり合わなくなってきます。その隙間が出来ることで、関節に動揺性が出てきたり、痛みが出てきたりします。そうすると皆様がするのが、かばう動きです。



上記でも述べましたが、太ももの筋肉は外側の方が強く、力が入れやすい為、踏ん張る時は、お相撲さんが四股を踏むように、膝を開きます。そうすると内側の骨を近づけてしまうのです。

痛いのは内側の方が多いのに、頑張って我慢をしてしまうと内側に、負担をかけてしまう事になります。


そういった繰り返しにより、炎症を継続的に起こし、変形が始まります。

変形するイメージとしては「タコ」を想像すると分かりやすいかもしれません。

隙間が出来ることで関節がぶつかったり、踏ん張ることで力がかかり負担をかけたりすることで、そこを強くしようと、膨らんで、堅くなります。


ただ、「タコ」とは違うのは関節の中で起こる事です。その変形により、様々な不具合が出るのも、容易に想像出来ると思います。

残念ながら変形を一度してしまうと、変形する前の容姿や可動域に戻すのは、とても難しいです。

ネジが少しでも変形を起こすと正常には機能しないように、人間の身体も精密に出来ています。実は自分も膝のケガをしたことがあり、その時の担当医にとても、厳しく指導されました。

当院でも、厳しい指導をする場合があるかと思いますが、少しのケアをするのと、しないのとでは、予後が全然違うことをご理解頂けると有り難いです。

b0213831_2146652.jpg


↑右足を正面から見た骨の短略図。

左が真っすぐな足。右がO脚やガニ股になった足。骨で見ると内側がぶつかりやすくなる。 我慢してしまうと、余計に悪くしやすい。

どの症例もそうですが、我慢すればするほど、症状は悪くなりやすく、治りにくくなります。特に、変形を起こす症例は、出来るだけ早く、ケアをすることをお勧めします。          


当院の治療法(対処)
いくつかに分けて説明を致します。


(1)アイシング
まず大事なことは、冷やす事です。炎症を出来るだけ早く取り除きたいので、ご自宅でも、身体は冷やさないようにして、15~20分くらい膝を冷やして頂きたいです。
とてもひどく痛いときは、2~3時間おきに冷やして下さい。



(2)治療
膝に付着する筋肉が堅くなると、変形を起こしやすくなります。治療で緩みを作るのも大事なことです。堅いままにしておくと、より炎症を強くしてしまいます。
膝の筋肉はとても長く付いています。上は骨盤、下は足首付近、その二つが歪む事でも膝に負担をかけてしまうのです。



(3)安静
炎症期には、本来無理をせず、休ませるのが良いのですが、どうしても動かなければいけない方が多いと思います。その症状にあったテーピングやサポーターで出来るだけ負担をかけないようにして頂きたいです。
ただ、あまりテープ、サポーターに頼り過ぎるのも良くありません。頼ることにより、筋肉が低下してしまうからです。



(4)立ち方
立ち方は上記の事を思い出して下さい。踏ん張る時に外側に体重をかけるのではなく、膝をくっつけるように内側に乗せるイメージで立ち上がると痛みは少なくなりやすいです。細かい事かもしれませんが、その積み重ねで変形してきている事を忘れないで下さい。



(5)鍛える
ご自身の太ももを触ると分かると思いますが、外側は堅く、内側は柔らかくなっていませんか?
立って歩くだけで鍛えられる外側と違い内側は、意識しないと筋肉は付きません。

運動する時間がない方、運動が苦手な方はいきなり始めるのではなく、テレビを見ている時やご飯を食べている時など、椅子に掛けている時間があれば、太ももの間にクッションなどをはさみ内側に力を入れる事から始めると良いでしょう。
無理をせず、継続することが大事なのです。


症状により、少し説明が変わりますが、当院で出来る治療と考え方です。
どの症例でもそうですが、今、多くの治療があるので、当院の考えが全てではないと思います。注射や手術などは当院では出来ません。患者様が納得し、選択する事が大切であると考えています。また、選択されるように、当院も頑張りたいと思います。


(つまだ整骨院通信No,4より抜粋)
[PR]
by tsumadaseikotsuin | 2011-05-13 21:50 | 通信4~6 | Comments(0)