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頭痛について
簡単に頭痛と言っても、様々なケースが有り得るので、必ず効く治療というのは、
なかなかないかもしれない。


 風邪によるもの、緊張性頭痛、血行不良からの酸欠によるもの、天候よるもの、二日酔いによるもの、原因がはっきりしない片頭痛、等々。

また、人によって痛み方も違う。頭痛はひとつの症状であって、どこからきているか
確定させるのは、最新医療でも困難なことが多いです。

 では、なぜ痛みというのが、出るのか?

そこから、考えていきます。
もちろん、痛みにも様々な痛みがあります。ただ、共通しているのは、体から異常が出た、または、危険だという信号だということです。

例えば、ストレッチなどで、筋肉に痛みを感じたことはないでしょうか?
それは、収縮率(筋肉の柔らかさ)も関係しますが、それ以上伸ばしてしまうと、
筋肉を傷つけてしまうから、痛みとして脳に伝えるのです。


火傷などの炎症も、今以上に刺激を与えないよう、痛みを伝えるのです。
つまり、頭痛も何か危険を伝える為に痛みを、出していると考えます。
何かによる刺激が痛みを生むのであれば、それを除いてあげれば良いのです。


 頭痛の多くは、血液だったり、血管だったり、血行によるものが多いと考えられています。
一番危ないのは、脳の損傷(脳溢血、脳梗塞、脳出血)で、特に激しい頭痛があるのは、脳出血系です。血液がもれて、脳細胞を圧迫します。それが引き金となって、頭痛が起こります。

もちろん損傷する場所により、痛み方が違いますが、めまい、吐き気など、様々な不定愁訴と同時に出てきやすいです。しかも、硬膜外出血になると、最初の損傷が、随分前になるので、本人にも覚えがない事が多く、眼や手、腕などの異常が先に出て、違う場所で来院されて見つかるケースも多いです。


頭部には筋肉が非常に少なく、血管が、網目状に張り巡らされています。
だから、頭部の外傷は、血液が吹き出すように出血します。脳には、血液による糖分と酸素の運搬が必要で、糖と酸素により、脳は栄養を補給しています。よく天候が急激に変わる時や、雨が降る前など、頭痛がでることがあります。

血管、神経は1気圧で保たれていて、気圧の変化で膨張してしまい、圧迫力で頭痛を引き起こします。人工的にやるのであれば、耳抜きをせずにダイビングをしたり、飛行機で急上昇したりすると痛みを出す人がいます。膨大な量の毛細血管が全体的に少しずつ膨張すれば、大きな圧迫感を与えます。内圧が上がって起こるのであれば、その圧を下げれば緩和するのです。



内圧を下げるには冷やしてあげれば下がります。つまり、痛い場所を冷やして欲しいと考えています。


冷やすことに抵抗があると思いますが、風邪で寝込んだ時に、熱も頭痛も出て、氷枕で冷やした覚えはないでしょうか?



[それは、熱があるからだ。]


もちろんそれもありますが、その時に、頭痛は増したでしょうか?

また、違う場所で言えば、突き指など、捻挫(腫れ)に対して、冷やすのに、腰の捻挫だと温めるのはなぜだろうか?

何度も説明していますが、当院は、代謝を上げるために全体的に(お風呂等)温めるのは良いが、局所的には冷やした方が良いと考えています。体は殆どが、水分とタンパク質で出来ているから、余分な熱で、卵の白身の様に、変性し、固まってしまいます。その繰り返しで、慢性的な肩凝り、腰痛を作ることが多いと考えています。


冷やしに関してもう一つ言えば、冷えと、冷却は別物だと思って頂きたい。冷えは体にとって良くないです。冷えによって代謝も下がるし、震えによる散熱を起こし、筋肉を堅くしてしまいます。また、全身的には内臓の働きも鈍くなってしまうのです。冷え性の方は、温かい状況で、局所(患部)を冷やして頂きたいと考えています。


ただ、頭痛に関しては、すべて冷やせばよいという訳ではなく、頭痛で悩まれている方は聞いたことがあると思いますが、緊張性頭痛は少し違うメカニズムで脳を圧迫します。


「首や肩の筋肉の緊張によって、血行が悪くなり痛みを引き起こします。」



医療本や医師の方に上記のように言われたことがあるのではないでしょうか?
確かにそうだと思いますが、少し考え方を変えてみましょう。
病院や健康診断で採血をする時など肘の上をゴムチューブで圧迫されます。これは一時的に圧迫することで、末梢の血管が膨れ上がり、注射針が入りやすくなるのです。実は緊張性頭痛のメカニズムと似ているのです。


血流が悪くなって栄養が届かないだけでなく、首や肩で圧迫されていることにより、その部分より末梢が膨れ上がり脳に圧迫を与えているのです。
温めて血行をよくしても、うまく改善されない方は、筋肉や骨の圧迫が原因の事がありますので、首や肩の筋肉を柔らかくするのと歪みをとることで変化が見られることが多いです。


頭痛について_b0213831_1341732.jpg

         

上の図の赤いラインは血管です。頚椎に血管が通っている為、頚椎が歪むと血管も歪みます。


つまり、血液を運ぶ道が曲がり、細くなるので、血液量が激減します。糖や酸素が届きにくくなるので頭痛を起こします。これが歪みによる頭痛のメカニズムです。


頭痛について_b0213831_1344286.jpg


上の図は頚椎を後ろから見た図で、よくみると穴が空いています。
そこが神経の通り道です。



とても狭いものなのです。この周りの筋肉が緊張して神経を圧迫します。
また、筋肉と繋がっている神経に筋肉からの疲れや緊張による痛みの伝達物質が伝わりその中枢の脳(頭)で痛みを発生するのが筋肉の緊張による頭痛のメカニズムになります。



(つまだ整骨院通信No,7より抜粋)
by tsumadaseikotsuin | 2011-05-24 16:37 | 通信7~9
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