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原因のない痛み
当院に来院される患者さんも、問診の際、


「どうしてかは分からない」という方が多いです。
痛みはあるのに、なぜ?と聞かれると答えられない症状があります。

今の医療の最新技術でも、分かっていない症例はたくさんあります。
専門家同士でも、討論の対象になるものもあるのに、患者さんにすっきりとした答えをお伝え出来る事はとても難しいです。
 
まず、整骨院の保険上、使う言葉の話をしたいと思います。
捻挫・・・捻ったり、曲げたりして傷めること。

挫傷・・・その部位に傷があること。

骨折・・・骨に傷があること。

脱臼・・・関節が正常の位置からズレていること。

簡単ですが、このように分類しています。

医師の方は、検査機器を使い、もう少し分類を分けて傷病名をつけます。

基本的に患者さんには広い意味を持つ傷病名をお伝えする事が多いです。

「~頚椎症」とか、「~腰椎症」とかは、その部分に何か症状が表れているという事です。

正直、その部分が痛くて来院する訳ですから、当り前の事ですよね?



なぜ、その様な言葉を使うのか。


まず、症状と検査の結果を診ても、炎症や傷があるのは間違いないが、細かく分ける程の特種性が診られなかったという事です。

特種性がないというのは、今の段階では、これという傷病名が言えません。
ですから、広い意味を持つ言葉を使います。



それと患者さんの医療の知識が少ないと医療従事者は思っているからです。


決して馬鹿にしている訳ではありません。
(今は、情報社会なので、医療用語に詳しい方もいると思います)

例えば、ヨーロッパに旅行に出掛けた際、現地の方に「どこから来たの?」と聞かれたら、「厚木から来ました」と答えるでしょうか?


僕なら「日本から来ました」と答えます。


細かく分類すれば、日本の中でも文化が違ったり、言葉が違ったりします。
でも、その事をヨーロッパの方は知らないと思います。


治療家も広く伝えることで、イメージを持ってもらう事が大切と考えているのです。
(例えば肩凝り、五十肩、寝違え、ギックリ腰などもそうです) 

原因や症状が分からないまま治療する事が患者さんに不安を与える事、それにより
治療効果が下がってしまう事を恐れているからです。


今分かっている事で判断する事、また治り方で原因を診ていく事もあるとご理解下さい。



つまだ整骨院通信No,17より一部改正
by tsumadaseikotsuin | 2011-11-22 14:28 | 通信16~18
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